2025年12月15日(月)、淑徳大学(千葉県千葉市、学長:山口光治)では、株式会社ソラシドエア(本社:宮崎県宮崎市)および宮崎県7自治体(宮崎県、日向市、高原町、国富町、綾町、西米良村、門川町)、さらに当学経営学部観光経営学科3年生(白井ゼミ・永井ゼミ・千葉ゼミ)と多摩大学(東京都多摩市、学長:寺島実郎)グローバルスタディーズ学部今村ゼミが参加する産官学連携プロジェクトの最終発表会を、本学会場とオンライン配信によるハイブリッド形式で開催しました。


本プロジェクトは、「航空を通じた地域創生」をテーマに、ソラシドエア、宮崎県7自治体、2大学との協働によって展開された地域価値共創の実践的学習プログラムです。

5月の開講式・ソラシドエア特別講義により航空会社の事業や地域連携の意義を学び、8月には宮崎合宿(フィールドワーク)を実施。学生たちはグループに分かれ、各自治体を訪問し、自治体や事業者へのヒアリング、地域資源の現地調査を通じて、地域の魅力や観光のリアリティを五感で理解する貴重な経験を積みました。また、宮崎合宿の前後には、ソラシドエアおよび各自治体と複数回にわたりZOOM会議を実施し、訪問前の課題整理や調査項目の確認、訪問後の振り返りやグリーンスカイフェスタでの提案を行うなど、継続的な連携体制を構築しました。

10月には多摩大学との合同中間発表会を実施し、現地で得た知見を整理・共有しながら、より実践的な提案の方向性を発表しました。
また11月には、宮崎県主催「日本のひなた宮崎フェス」(新宿サザンテラス)やソラシドエア主催「グリーンスカイフェスタ」(二子玉川ライズ)に学生が運営スタッフとして参加。観光イベントの現場を体験し、地域PRや実務の理解を深めました。イベント後にも何度もZOOM会議を重ね、現場で得た学びや気づきを自治体・企業と共有し、最終提案につなげるための振り返りを重ねました。

今回の最終発表会では、学生が一年間の学びの集大成として、自治体およびソラシドエアに向けて課題提案を行いました。当日は、宮崎県在京経営者会議の役員、ソラシドエアの社員、各自治体の職員、宮崎大学の学生そして淑徳大学の教職員など、あわせて 80名 が出席しました。

自治体に対しては、地域資源を「点」で捉えるのではなく、人・暮らし・歴史といった背景を含めたストーリー性のある魅力発信や、体験型観光の造成、若者・学生視点を活かしたSNS活用、さらには関係人口の創出や人材循環につながる仕組みづくりを提案しました。

一方、ソラシドエアに対しては、航空会社を単なる移動手段としてではなく、地域貢献と企業価値向上を実現する交通機関として捉え、自治体と連携した体験型パッケージの造成、機内媒体を活用した情報発信、若年層・帰省需要への新たな価値付け、ロケツーリズムやスポーツツーリズムへの参画などを提案しました。

一年を通じて学生たちは、現地での実践を重ねる中で課題発見力やチームでの協働力、課題解決力を大きく伸ばしました。航空会社や自治体との協働により、観光を「学問として学ぶ段階」から「社会とつながる実践」へと向上させる視点を獲得した点も大きな成長です。また、多摩大学今村ゼミとの連携により、異なる視点を共有しながら学びの幅を広げる貴重な機会となりました。

今後も当学では、航空・観光・地域を横断的に学ぶ教育を推進し、実践的な知識と行動力を備えた人材育成を目指します。さらに、地域資源を活用した地域活性の可能性を探求し、地域と学生が共に価値を創造する仕組みづくりに取り組んでいきます。


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