12月定例会議で行政報告をする神田一秋町長=阿賀町議会の議場
12月定例会議で行政報告をする神田一秋町長=阿賀町議会の議場

 阿賀町の神田一秋町長(66)は、来年12月2日に迎える2期目の任期満了まで残り1年を切った。人口減少率が県内自治体のうち最も高い状況にある中、子育て支援を充実させた一方、町職員による不祥事が相次いで発覚。雇用創出のための企業誘致策も道半ばだ。今後の町政運営によっては、対抗馬擁立の動きに影響する可能性もある。

 神田町長の初出馬は2018年。町健康福祉課長などを経て立候補し、新人3人による激戦を制して初当選した。22年には阿賀町では8年ぶりの無投票で再選。18歳までの医療費全額助成や、学校給食費と保育料の無償化などを実現させ、神田町長は「人口減少を食い止め、先につなげられるよう取り組んできた」と振り返る。

 しかし、...

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