日本スケート連盟は21日、同日まで行われた全日本選手権の結果を受けてミラノ・コルティナ冬季五輪(来年2月6日開幕)のフィギュア代表12人を発表し、新潟市出身の中井亜美(TOKIOインカラミ)は初の女子五輪代表を決めた。一夜明けた22日、中井は報道陣の取材に応じ「あれだけの緊張感の中で勝負ができてよかった。夢が一つかなった。次はメダルを」と素直な気持ちを語った。
中井はこの日のエキシビションにも、赤い衣装で登場。明るい笑顔でジャンプやステップなどを披露して会場を大いに盛り上げた。
昨季までジュニアの大会が主戦場だった中井。シニアに本格デビューする前は「ほど遠い」と感じていた4年に1度の舞台。競技を始めるきっかけとなった浅田真央さんの代名詞、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を武器に代表争いを勝ち抜いた。
フィギュアのトップ選手では珍しい新潟県出身。4歳の頃、浅田さんが銀メダルを獲得した2010年バンクーバー五輪の映像をテレビ番組で見て人生が変わった。美しい滑りと、きらびやかな衣装に魅了され「これ、やりたい」と両親にせがんだ。アイスショーで新潟市を訪れた浅田さんからもらったサインは、17歳になった今も宝物だ。
小学生時代からジャンプの回転の鋭さには定評があった。飛躍のため、より良い練習環境に身を置きたい-。あふれる向上心に...
残り1422文字(全文:2007文字)






















