
北海道小樽市の朝里川温泉スキー場で5歳男児がエスカレーターに挟まれ死亡した事故を受け、同様の設備がある県内のスキー場では29日、スタッフへの注意喚起や安全管理徹底の指示など対応に追われた。
ニノックススノーパーク(新発田市)は子ども専用エリア「キッズパーク」に、事故が起きたスキー場と同じような全長30メートルほどのベルトコンベヤー状のエスカレーターを1基設置している。事故を受け、29日の朝礼でスタッフに監視体制の強化などを指示した。
事故のあったスキー場では当時、従業員が付近にいなかった。ニノックスではエスカレーターの降り口に監視員を配置し、万一に備えている。ニノックスの担当者は、事故の詳細が不明とした上で「監視員を置かないのはまずいし、怖い」と語った。
池の平温泉アルペンブリックスキー場(妙高市)では、「キッズガーデン」に長さ51メートルの設備がある。
北海道の事故では、エスカレーターに異物が巻き込まれた際に自動で非常停止する機能が何らかの理由で作動しなかった。池の平温泉スキー場では毎朝、自動停止用の保安装置が正常に動作するか確認しているという。担当者は「今の安全対策を変更する予定はないが、係員への安全管理の周知を徹底し、気を引き締めて営業したい」と話した。
県内ではこのほか、湯沢高原スキー場(湯沢町)やキューピットバレイ(上越市安塚区)などにエスカレーター式の設備がある。
◆過去に複数回の転倒事故、監視員の常駐は後回しに…
北海道小樽市の朝里川温泉スキー場で、札幌市の保育園児(5)がエスカレーターに右腕を挟まれ亡くなった事故で、現場では過去に...
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