コメリの店舗
コメリの店舗

 東京商工リサーチ新潟支店は2024年度(24年4月期〜25年3月期)の単体決算に基づく県内企業の売上高ランキングをまとめた。新型コロナウイルス禍が明け、インバウンド(訪日客)需要の取り込みなどで大手企業に景気回復の兆しが見られた。一方で、物価高や人手不足の影響で経営環境がより悪化した業界や地域もあり、増収企業の割合は66%と、前年の69%から3ポイント低下した。ランキングではホームセンター大手のコメリ(新潟市南区)が3681億300万円で、24年連続首位となった。

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 調査は県内に本社または実質的な本社を置く企業を対象とし、売上高は単体決算の数字。金融、医療、農業団体法人、特殊法人を除く上位200社を抽出した。

 200社の24年度の売上高合計は、前年度比約1千億円増の5兆4828億8900万円。産業別で見ると、卸売業が60社と最も多く、製造業58社、小売業26社、建設業22社と続いた。

 コメリは、猛暑で夏物商品が好調だったことなどから前年比で増収となり、首位を維持した。2位は前年と変わらず、ホームセンター大手のアークランズ(三条市)だった。

 アクシアルリテイリング傘下のスーパー原信(長岡市)が3位、同グループの仕入れ部門の原信ナルスオペレーションサービス(同)が4位と続いた。5位は車載計器製造の日本精機(同)、6位は菓子製造のブルボン(柏崎市)と、いずれも順位に変動はなかった。

 電子部品用材料製造のナミックス(新潟市北区)は、AI半導体向け封止材の需要拡大で前年の11位から7位に順位を上げた。医療用機械器具卸売りのクロスウィルメディカル(新潟市東区)が15位から12位、第一建設工業(新潟市中央区)が18位から16位、火災による生産停止から出荷が回復した三幸製菓(新潟市北区)が26位から19位にそれぞれ上がった。

 一方、半導体材料メーカーのグローバルウェーハズ・ジャパン(聖籠町)が17位から22位に、ギフト企画販売のハーモニック(三条市)が21位から27位にそれぞれ下がった。

 東京商工リサーチ新潟支店は25年度決算(25年4月期〜26年3月期)の見通しについて、大手企業を中心に業績が伸長し、株価も上昇基調で推移していることなどから、全体で増収傾向になると分析する。ただ、物価高や人件費増のほか、金利上昇でコストがかさみ、企業の経営環境が厳しくなっていると指摘。「物価上昇に対して、給与増加が緩やかで、一部商品では販売面で苦戦を強いられている。商品価格の高騰やローン金利の負担増加もあり、個人消費の動向を注視したい」とした。...