新潟県警本部
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 新潟県警は16日、長岡市の路上で女性の胸を触ったとして、不同意わいせつの疑いで昨年12月に長岡署が逮捕した長岡市の高校教諭の30代男性について、誤認逮捕だったと発表した。逮捕後、犯行のあった日時に男性が別の場所にいたことが確認された。長岡署の幹部が15日までに男性や男性の勤務先に謝罪した。

 不同意わいせつ事件は昨年10月3日午後7時半ごろ、長岡市の歩道で発生。30代女性が面識のない男から声をかけられるなどし、胸を触られた。

 県警刑事総務課によると、長岡署が被害女性から犯人の身体的特徴などを確認したほか、現場周辺の防犯カメラ画像を分析するなどした結果、男性が関与した疑いが浮上。12月9日に男性を任意で取り調べたところ、男性が当時の状況を思い出せないとしながらも犯行を自供したことから、その日に逮捕し、翌10日に送検した。男性は逮捕後、容疑を否認していた。

 男性は6日間にわたって身柄を拘束され、15日に釈放された。その後、23日に行われた任意捜査の中で男性が、女性が被害に遭った日時に現場から離れた場所にいたと供述。県警が防犯カメラを確認したところ、男性の姿が確認でき、犯行は不可能と裏付けられたことから誤認逮捕に気付いた。

 県警は原因として、発生当時の男性の所在確認を怠ったことや、男性が犯人だという先入観に基づいた捜査などを挙げた。刑事総務課の白井秀夫課長は「極めて稚拙な捜査だった。男性に心よりおわびし、全職員に対する指導教養を徹底する」と話した。

 新潟地検長岡支部は男性について「犯人とは認められない」として、1月9日付で不起訴処分とした。県警はこの事件の容疑者について引き続き捜査している。

 県警では2024年と12年にも誤認逮捕があった。