
国連欧州本部=スイス・ジュネーブ(共同)
「そろそろリタイアを考えようと思っているんだ」。スイス・ジュネーブに赴任し、国際機関の職員にあいさつ回りをしていると、幾人かの口から同じ言葉が漏れた。
国際都市として名をはせてきたジュネーブだが、多くの組織が未曽有の資金難に直面する。彼らの言う「リタイア」は、このところ吹き荒れる人員削減の嵐と無縁ではない。
その主因は言うまでもなく、トランプ米政権による対外支援の削減だ。多くの組織にとって米国は有数の資金拠出国。その影響は大きく、トランプ政権が脱退手続き完了を発表した世界保健機関(WHO)は全職員の約4分の1に当たる2千人超を削減する見通しだ。
その陰でドイツや英国、フランスといった欧州諸国...
残り311文字(全文:611文字)











