黒枝豆の販売をする溝口弘子さん=2025年10月、兵庫県丹波篠山市
黒枝豆の販売をする溝口弘子さん=2025年10月、兵庫県丹波篠山市
ホテルで調理補助の仕事をする中上順司さん=2025年11月、和歌山県那智勝浦町
「おてつたび」の永岡里菜代表

 さまざまな場所で旅気分を味わいながら期間限定で働く―。そんな中高年の姿が目立ってきた。数日の滞在と違い、生活者目線で地域を知ることができるほか、給与を旅行費用などに充てられるのも魅力だ。長年取り組んだ仕事とは違う分野で、自分を試してみたいという人も。年金だけで旅行ざんまいとはいかないシニア世代から注目されそうだ。(共同通信=尾原佐和子)

 ▽まっさらな自分で

 昨年10月、兵庫県丹波篠山市の古い町並みが続く商店街。溝口弘子さん(58)が黒枝豆販売の店舗で、にこやかに接客していた。

 福岡県宗像市に住む溝口さんが約1カ月の予定で丹波篠山市に来たのは10月初め。8月は和歌山県高野町の宿坊で働いた。

 定...

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