
福島県双葉町で、口承で伝わってきた昔話の朗読劇に取り組む住民=2025年9月
原発事故による住民の離散と少子高齢化に直面する福島県双葉町で、口承で伝わってきた昔話の朗読劇が開かれている。移住者が地域の言葉遣いを教わる一方、知らない物語を発見するお年寄りも。「米寿になってこんな経験ができるなんてね」「方言は難しいけど、昔の雰囲気が感じられる」。物語が人の輪を紡ぐきっかけとなっている。
「昔むかし、大昔のことと思いますが、たいへんそっちこっちにキツネがたくさんいて」「立派なあねさまに化けで、ほうして、お寺に行ったそうですと」。たどたどしく読み上げる声に「最後の『と』は語尾を上げて区切るんだよ」と助言が入る。方言に慣れない移住者が思わず関西の言い回しで「っちゅう話や(という...
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