月の地下探査に使う小型震源装置「PASS」を手に、撮影に応じる辻健・東大教授=1月、東京都文京区
 月の地下探査に使う小型震源装置「PASS」を手に、撮影に応じる辻健・東大教授=1月、東京都文京区
 ドイツ・ケルンの月面模擬施設LUNA(DLR/ESA)で実施された小型震源装置の試験=2025年10月(東大提供)
 小型震源装置「PASS」を操作するイメージ

 東京大などのチームが開発した月の地下構造を調べる小型震源装置が、米国主導の国際月探査「アルテミス計画」で採用された。月面基地建設に向けた適地探しや、氷の状態で存在するとみられる水や鉱物資源を探すために役立てる。2028年以降に予定されるアルテミス計画の第4段階の飛行で、宇宙飛行士と月に向かう見通しだ。

 小型震源装置「PASS」は、月面で人工的に微振動を発生させ、その振動を別に設置した地震計で観測することで、地下構造を可視化する。振動は細かな砂に覆われた地表近くはゆっくり進むが、地中に固い地盤や氷があると速くなる。固い地盤に当たり、跳ね返るものもある。そうした変化を総合的に捉え、地下5メートル...

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