
会話するトランプ米大統領(右)とロシアのプーチン大統領=2025年8月、米アラスカ州(AP=共同)
米国とロシアの核軍縮合意、新戦略兵器削減条約(新START)が失効した。半世紀以上にわたって二大核保有国間で続いた核合意は消滅。時代は区切りを迎え、核兵器が本格復権した。核軍縮条約に一切加わらない中国は開発ペースを加速。「力が正義」の大国主義へと世界秩序が移り変わり、縛りがなくなった米ロ中三つどもえの軍拡競争を助長しかねない。
▽冬到来
「これで終わりだ」。2010年に大統領として新STARTに調印したロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長は失効直前の4日夜、X(旧ツイッター)に投稿した。冷戦期の1970年代から米ロが交渉した核関連条約を列挙し「冬の到来」を予告した。
ロシアにとって核兵器...
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