台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県で先端半導体の生産を検討していると表明した。生成人工知能(AI)向け需要が急速に拡大し世界的に争奪戦が激化する中、台湾有事の懸念などもあり、日本企業には安定調達につながるとの期待がある。政府はTSMCへの支援を検討するとみられるが、市場では「AIバブル」への懸念もくすぶり課題は残る。

 ▽地産地消

 「現在はAI需要による半導体の市場拡大フェーズの序章だ」。政府関係者は、今後も生成AIの普及に伴いデータセンター向けなどの需要は拡大するとみる。安定調達の体制整備は急務で、政府は国内で生産して活用する「地産地消」の加速を目指してきた。

 TSMCが計画する回路線幅3...

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