
1月、浜岡原発の耐震データ不正について、臨時記者会見する中部電力の林欣吾社長(中央)=名古屋市
中部電力が再稼働を目指す浜岡原発(静岡県)の耐震データ不正を巡っては、内部通報が複数回あったのに自浄作用が働かなかった疑いが浮上した。甚大な被害が懸念される南海トラフ巨大地震の想定震源域直上に位置しながら、不正は備えを軽視していたとも言え、専門家は「会社の利益を優先し問題を見過ごした可能性がある」と話す。外部からの情報を基に同社に調査を求めた原子力規制委員会は、立ち入り検査を通じて不正の全容や安全文化のほころびを解明する考えだ。
▽根っこ
不正の対象になったのは、耐震設計で目安とする「基準地震動」。いわば原発に襲来する最大級の地震を想定する作業だ。基準地震動が決まらなければ、原発の施設がどの...
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