奈良地裁
 奈良地裁

 安倍晋三元首相銃撃事件で山上徹也被告(45)側が控訴した。一審で宗教的虐待の影響は重視されず、なぜ世界平和統一家庭連合(旧統一教会)幹部ではなく安倍氏を狙ったのかという点も詳しく審理されなかった。こうした点を被告側が二審で立証し、解明されるかどうかが焦点だが、刑事裁判の仕組みが壁になりそうだ。

 ▽独り歩き

 被告の母親は自宅を売却し、自殺した夫の保険金も教団への献金につぎ込んだ。被告は一審で「人生観も考え方も根本的なところが変わってしまった」と振り返り、高校の卒業アルバムに将来の夢として「石ころ」と書いたことや、献金に反対していた兄が自殺したことも明らかにされた。

 弁護側は、こうした虐待が旧統...

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