韓国政府が発表した元徴用工訴訟問題の解決策を巡り、市民団体などが開いた反対集会=2023年3月、ソウル(共同)
韓国政府が発表した元徴用工訴訟問題の解決策を巡り、市民団体などが開いた反対集会=2023年3月、ソウル(共同)
2024年10月、韓国・光州で病床の元徴用工の故・李春植さん(中央)。李さんはこの頃に解決策を受け入れたが、子どもが「病院関連の書類」だと偽って解決策を受け入れる書類に署名させていたとして、警察は私文書偽造の疑いで子ども2人を書類送検した。李さんは2025年1月に亡くなった。(民族問題研究所提供、共同)
ソウルの韓国最高裁前で遺影を掲げる韓国人元徴用工や元朝鮮女子勤労挺身隊員の訴訟の原告遺族ら=2023年12月(共同)
取材に応じる林宰成弁護士=1月、ソウル(共同)
取材に応じる「日帝強制動員市民の会」の李国彦理事長=2月、韓国・光州(共同)
取材に応じる「民族問題研究所」の金英丸対外協力室長=1月、ソウル(共同)

 2019年、韓国では「ノージャパン」として日本製品の不買運動、日本旅行ボイコットが広がっていた。きっかけは「元徴用工訴訟」。太平洋戦争期、日本の植民地支配下にあった朝鮮半島の男女が、日本の炭鉱や軍需工場などで過酷な労働を強制された。

 韓国の裁判所は、賃金をもらえなかったり日本人に暴行されたりした事例、「進学できる」とだまされて動員された事案などを事実認定している。韓国の最高裁判所は2018年10月、日本企業に「強制動員への慰謝料」を支払うよう命じる初の確定判決を出した。

 日本政府は「1965年の日韓請求権協定で解決済みだ」と反発。2019年7月、半導体材料を韓国へ輸出する規制を強化した。半導...

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