「生きていることは全部、(小説の)取材だと思っている」と話す津田美幸さん
 「生きていることは全部、(小説の)取材だと思っている」と話す津田美幸さん
 「生きていることは全部、(小説の)取材だと思っている」と話す津田美幸さん
 「本日ノ亡者 娑婆ノ縁尽キテ」を刊行した津田美幸さん

 「生きているうちに本を出せて、すっごくうれしい」。40年以上作家を目指して小説を書き続け、昨年の林芙美子文学賞大賞を受賞して念願のデビューを果たした津田美幸さん。受賞作「アナグマ」を収録した初の単行本「本日ノ亡者 娑婆ノ縁尽キテ」(朝日新聞出版)を1月に刊行した。

 津田さんは神奈川県大井町の寺で住職を務める現役の僧侶。へき地の寺の老住職を主人公にした表題作には、自身の経験が色濃くにじむ。

 作中、寺の秘仏を貸してほしいと申し出る博物館職員らと、それを拒む主人公とのコミカルなかけあいが描かれる。実際に津田さんも、仏像を見せてほしいと頼まれるたびに「信仰の対象で、見せ物ではない」と思ってきたと言う...

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