
(絵:100%ORANGE)
河原でのランニングを終え、丸太町橋の脇にあがると、そこにお地蔵さまが3体いらっしゃる。ぼくは帽子をとり、ピアノソナタが流れでているスマートフォンを上に置いて、はじめは中央、つづいて左、さいごは右のほこらの前で掌(たなごころ)を合わせ頭を垂れる。
なにをお願いするでもない。いつのまにか習慣になっていた。ピアノの音にお地蔵さまも耳をそばだてているような。
京都の町なかを歩いているとそこいらじゅうでお地蔵さまと目が合う。その数およそ3千から5千ともいう。ものすごくアバウトなのは、正確に数えたひとがいないせいらしいが、お地蔵さまなんだから、それくらい増えたりひっこんだりして、さほどふしぎな話でもない...
残り382文字(全文:682文字)











