第2次大戦後、国際社会は戦争犯罪や人道に対する罪を巡り、国家指導者や軍幹部をどこまで裁いてきたのだろうか。近年はロシアのプーチン大統領やイスラエルのネタニヤフ首相に逮捕状を出した国際刑事裁判所(ICC)に注目が集まる。
ICCには逮捕を強制する執行力がなく、「国際的正義」への疑問や失望も広がる。だが、国家指導者らの責任追及がなかった過去を振り返れば、戦後80年の国際社会が積み重ねてきた努力は小さくない。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ元英国代表のスティーブ・クロウショー氏は2025年、「権力者を訴追する―戦争犯罪と国際法廷の闘い」を出版し、権力者訴追の歴史を描いた。日本語版(三浦元博訳...
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