日本年金機構本部=2025年4月、東京都杉並区
 日本年金機構本部=2025年4月、東京都杉並区
 日本年金機構の障害年金センター=2025年4月、東京都新宿区
 説明文は不要です。
 年金機構が2024年に作成していた内部文書。「職員が認定(判定)結果に納得がいかない場合、判定記録を廃棄し、納得するまで新たな認定医(判定医)に依頼を繰り返す恐れがある」と書かれていた
 障害年金の判定破棄について厚生労働省に申し入れ後、記者会見する「障害年金法研究会」のメンバー=3月、東京都千代田区
 厚生労働省

 障害者に支給される国の「障害年金」で昨年末、こんなことが明らかになった。

 「実務を担う日本年金機構で職員が医師の判定結果を一部ひそかに破棄し、別の医師に審査し直してもらうということが長年、行われていた」

 これは職員の証言をもとにした共同通信の取材で判明した。報道を受け、年金機構を所管する厚生労働省はヒアリング調査などを実施。調査の過程では「職員が納得するまで判定をやり直す恐れがある」と書かれた年金機構の内部文書の存在が明らかになった。職員による恣意的な判定破棄があった可能性をうかがわせる内容だ。

 だが、厚労省がその後に発表した調査結果は「職員が恣意的に判断していたことは確認できなかった」。

 一方で、...

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