水谷瑛嗣郎・慶応大メディア・コミュニケーション研究所准教授
 水谷瑛嗣郎・慶応大メディア・コミュニケーション研究所准教授

 交流サイト(SNS)は私たちをくぎ付けにし、情報摂取の自己コントロールを損なう構造を持っている。いかに長時間使ってもらうかに加え、ちょっとした隙間時間にもスマートフォンにたびたび手が伸びるようデザインされている。広告収益のため、関心をどう引くかを重視するアテンションエコノミーに基づくデザインで、人の注意力が外部からの刺激に脆弱な点を利用している。

 「ショート動画を見ていると時間が溶ける」と言った学生もいた。指をはじけば次々と新しい動画が出てくる構造はいつ、どのような報酬(満足)が得られるか予測できないようにすることで人を引きつける変動報酬型の仕組みで、スロットマシンとよく似ている。さらに指が止...

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