出産前からの手厚い妊産婦支援の必要性を話し合う「イノチのつむぐ場」のメンバー=村上市桃川
出産前からの手厚い妊産婦支援の必要性を話し合う「イノチのつむぐ場」のメンバー=村上市桃川

 村上・岩船地域で唯一分娩を取り扱っていた村上総合病院(村上市緑町5)の産婦人科が昨年3月に分娩を休止し、1年余りが経過した。県は市外へ通院するための交通費補助といった支援を続けるが、長距離移動などに不安を抱く人は依然多い。知事選では少子化対策も論点となっているが、市民からは「安心して産める環境づくりが必要」との声が上がる。

 「運がよかった。なんとか無事に出産できてよかった」。村上市のパート女性(35)は次男を出産した2025年3月下旬のことを思い起こす。村上総合病院が分娩を休止した直後で、新潟市の産院で出産した。新潟市の産院を選択したのは、夫の勤務先の近さや高速道路からのアクセスのよさからだった。

 しかし出産前、1人で新潟市内へ健診に行く長距離移動が負担だった。大雪でキャンセルしたこともある。...

残り918文字(全文:1267文字)