ここ数年、私たちとお米を取り巻く環境は、まるでジェットコースターのように揺れ動いています。

 「お米がお店から消えた!」と世間が大騒ぎした米不足から一転、最近は価格も少し落ち着いてきました。安く買えるのは消費者としてありがたい半面、汗水流して作ってくださる農家さんのことを思うと、少し複雑な気持ちにもなります。

 安すぎても困る。高すぎても困る。誰もが笑顔になれる“ちょうどいい塩梅(あんばい)”は、お米作りと同じくらい難しいのかもしれません。

 5月、私がアンバサダーを務める柏崎市の認証米「米山プリンセス」の田植えに参加しました。米どころ新潟で育ち、美味(おい)しいお米をたくさん食べてきた私が、その美味(おい)しさに衝撃を受けたお米です。

 ところが当日は暴風。急遽(きゅうきょ)、手植えの田植えに変更となりました。田植え機の運転には慣れてきたものの、手植えは初体験です。土に触れ、自然を感じ、大地と対話する――そんな丁寧な時間を想像していたのですが、現実は違いました。

 田んぼに入った瞬間、長靴が見事に埋まったのです。右足を抜こうとすると左足が沈み、左を助けると今度は両足が埋まる。皆さんは普通に歩いているのに、私だけ泥に遊ばれています。しかも強風で髪は乱れ放題。最終的には、泥との格闘でした。

 泥だらけになりながら改めて思いました。

 お米は、...

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