敗戦の弁を述べた後、硬い表情のまま支持者とグータッチを交わす森裕子さん=7月10日午後10時前、新潟市中央区
敗戦の弁を述べた後、硬い表情のまま支持者とグータッチを交わす森裕子さん=7月10日午後10時前、新潟市中央区
落選が確実となり、会場に入り頭を下げる森裕子さん=7月10日午後9時35分、新潟市中央区

 参院選新潟選挙区では10日、新人の小林一大(かずひろ)さん(49)が自民党6年ぶりの議席をたぐり寄せた。4選を逃した立憲民主党の森裕子さん(66)は「力不足。申し訳ない」と頭を下げた。

 「県民、国民のために再び国会で戦えないのが悔しい」。森さんは午後9時半過ぎ、声を絞り出すように支持者らに敗戦の弁を述べた。全国的に与党が堅調とされる中、「新潟の貴い1議席を死守する」と訴え続けた今回の選挙戦。2016年、19年で共闘を組んだ野党勢力は序盤の足並みの乱れが尾を引き、与党に議席を明け渡す結果となった。

 新潟市中央区のホテルに集まった支援者やスタッフ約60人は、テレビの開票速報を見守った。午後8時半...

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