
森裕子氏の落選が報じられた後、硬い表情で当選候補名掲示の撮影に応じる西村智奈美幹事長(左)=7月10日、東京都千代田区
10日投開票された参院選で、立憲民主党は改選23議席から大幅に議席を減らし、17議席まで落ち込んだ。全国32ある定数1の「1人区」で野党は4勝、うち立民は2勝に終わった。要因の一つが野党共闘の成否だ。前回2019年は野党が全ての1人区で候補を一本化し10勝したが、今回野党統一候補が成立したのは11選挙区にとどまった。立民ナンバー2の西村智奈美幹事長(衆院新潟1区)は調整に奔走したが、「兄弟政党」と呼ばれる国民民主党などとの溝は埋まらず、推進力を生み出せなかった。
「厳しい構図になってしまった」。10日夜、東京・永田町の立民開票センター。現有議席を減らす情勢が報じられる中、放送各局の選挙特番に...
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