落選を受け、支援者にあいさつする水落敏栄氏=7月11日、東京都千代田区
落選を受け、支援者にあいさつする水落敏栄氏=7月11日、東京都千代田区

 10日投開票された参院選の比例代表で4選を逃した自民党現職の水落敏栄氏=新潟県十日町市出身=は、支援を受けた日本遺族会の高齢化に加え、頼みの綱だった新潟県内での得票数も振るわなかった。急きょ引退を撤回して背水の陣で臨んだが準備の遅れが響き、前回選から3万票余りも減らした。

 陣営は当初から厳しい戦いを想定していた。昨夏に引退を表明した水落氏は、今年2月上旬になって後継の出馬辞退で立候補を表明。選挙戦が半年後に迫る中での方針転換で「超短期決戦」(陣営関係者)を強いられ、回りきれない県もあった。

 遺族会の平均年齢は80歳超。高齢者が多く新型コロナウイルス禍で活動しにくかったことも影響し、組織が十分...

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