日本のトキは2003年に「キン」が死んで絶滅しました。現在佐渡にいるのは中国から贈られたトキとその子孫になります。

 日本産と中国産のトキのDNAを調べた兵庫医科大学・山本義弘教授(分子遺伝学)=08年当時=によりますと、遺伝子の違いは0・065%。これは「個体差レベル」といわれ、日本人一人一人の遺伝子が少しずつ違うのと同じ程度です。また山本教授の調査で、昭和初期の佐渡に中国トキと同一の遺伝子を持つトキがいたことも分かりました。

 ちなみに日本最後のトキ「キン」や1981年に一斉捕獲された「ミドリ」「アカ」など、かつて佐渡に生息していたトキ約10羽の細胞は、国立環境研究所(茨城県つくば市)で冷凍保存されています。