トキはかつて日本や朝鮮半島、中国、ロシアに生息。国内では本州や四国など広い地域で見られました。しかし明治以降、多くの人が鉄砲を持ち、トキやツル、コウノトリなどを乱獲。戦後は農薬使用などのため、トキの餌となる生物が減少、絶滅に拍車が掛かりました。

 その中で佐渡が国内最後の生息地となったのは、昔からの棚田が残り、冬もわき水のたまり場が点在したためとされています。また比較的早く保護の機運が高まったことも、10羽前後で生息し続けられた要因と考えられています。

水を張った田んぼに入るトキ。農作業をする人の近くにも現れ、餌を探す=佐渡市