トキの1年間の動きをみると、群れから離れてペアで行動する「繁殖期」と、数羽から十数羽の群れをつくって広範囲で動く「広域活動期」の2つのサイクルがあります。

 繁殖期は12月ごろから始まります。雌雄ペアが山間部にある10メートルほどの高い木の枝に、共同作業で巣を作ります。餌場は巣から比較的近いところに見つけて生活します。

 4月から5月にかけて卵が生まれ、卵からひながかえるまで約1カ月、ひなが飛べるようになるまでにはさらに2週間ほどかかります。親鳥は、巣の近くで飛び方などを教えます。

 その後、秋ごろに迎えるのが広域活動期。親鳥とひなのトキの"一家"が集まって次第に群れになっていきます。群れることで、天敵に襲われる危険性を減らすことができると考えられています。また、若い鳥は群れの中からペアになる相手を探すと言われています。

7羽まとまって立ち木に止まるトキ =2009年10月、佐渡市