■本間至恩の象徴的カムバック
「歌を忘れたカナリア」が、大切な歌を思い出したような、そんな90分だったのではないでしょうか。
J2第28節のギラヴァンツ北九州戦。スコアこそ0-0で終わり、もちろん勝利を手にできないもどかしさは残りましたが、前節の水戸ホーリーホック戦で0-4で惨敗した「大事件」から考えれば、確かな前進を感じています。
スコアが改善されたからというだけではありません。「歌」を思い出したからです。
水戸戦と北九州戦の大きな違いは、左サイドハーフの人選でした。裏抜けが得意な谷口海斗から、待望のドリブラー本間至恩へ。水戸戦では谷口の強みを生かすために相手の背後を狙うロングパスを多用しまし...
残り898文字(全文:1198文字)