■私なりの階層化

 10月3日はつらい日になりました。J2第32節、ツエーゲン金沢とのアウェーゲームは圧倒的に攻め続けながら0-1で敗戦。試合後に、アルベルト監督は敗因を端的に指摘しています。

「決定力不足がまた出てしまいました」

 これまでたびたび口にしてきた課題が、シーズン終盤の大事な局面で顔をのぞかせたという悔恨です。フットボールの世界に足を踏み入れたすべての人は、永遠にこの「ケッテイリョクブソク」という魔物と向き合うことになります。宿命。

 解消する方法は、あるのでしょうか。ないのでしょうか。誰も教えてくれません。

 この得体の知れない「決定力」というものについて考える上で、私なりに分解して階層...

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