立憲民主党の枝野幸男代表は2日の執行役員会で、衆院選の不振を踏まえ、辞任する意向を表明した。新潟県内の立民国会議員ら関係者の多くはその判断を尊重する考えを示した一方、一部に戸惑いもにじんだ。新体制については、刷新のイメージを出すことや、来年の参院選に向けて選挙態勢の在り方を再考するよう求める声が上がった。

 衆院選新潟6区で初当選した立民の梅谷守氏は「苦渋の判断で、じくじたる思いだっただろう」とおもんぱかる。次期代表は「提言型の政策論争ができる、解決に向けて提案できる方が望ましい」と話した。

 党副代表の森裕子参院議員(新潟選挙区)は「政治は結果責任。けじめを付けるという代表の判断を尊重しないといけない」と冷静に受け止める。

 次期代表にふさわしい人について、共産党も含めた野党共闘路線を継続、発展させる人を望んだ。自身が名乗りを上げるかとの問いには、明確に答えなかった。

 党県連代表で、6選を果たした1区の西村智奈美氏は「党運営や総選挙の総括をやってから進退を明らかにした方がよかったと思う」とのコメントを出した。

 県内の関係者からは次期代表について、期待や注文が出ている。

 立民県連の大渕健幹事長は「困難な状況を乗り越えるため、刷新感を打ち出して、組織をけん引できるリーダーを誕生させ、みんなで支えたい」と話した。

 立民最大の支持団体である連合の県組織、連合新潟の牧野茂夫会長は、衆院選で共産党との連携を進めた枝野代表の路線を改めて問題視した。「新しい代表には他党との連携よりも、党の組織固めをしっかりやってほしい」と注文した。

 

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