小選挙区で当選した6氏。上段左から西村氏、細田氏、斎藤氏、下段左から菊田氏、米山氏、梅谷氏
小選挙区で当選した6氏。上段左から西村氏、細田氏、斎藤氏、下段左から菊田氏、米山氏、梅谷氏

 第49回衆院選は31日に投票、即日開票され、日をまたいだ1日午前5時すぎ、465議席すべてが確定した。16人が立候補し、2区を除き「自民党対野党共闘」の構図となった新潟県内6小選挙区は、野党系が4勝2敗で勝ち越した。4、6区は立憲民主党の前職、新人がそれぞれ僅差の接戦を制した。5区の元首長対決で野党共闘の無所属新人が勝利したほか、1区の立民前職も優位に戦いを進めた。自民は2、3両選挙区で、いずれも2017年の前回選で比例復活した前職が議席を取ったが、目標とした全勝には遠く及ばなかった。

 1区は野党統一候補で立民前職の西村智奈美氏が安定した戦いで議席を守った。自民新人の塚田一郎氏は無党派層への浸透に苦戦して落選、比例復活した。日本維新の会元職の石崎徹氏は支持に広がりを欠いた。

 2区は候補を一本化した自民前職の細田健一氏が手堅く票を固めて圧勝、4度目の当選を果たした。分裂した野党側は、国民民主党新人の高倉栄氏と共産党新人平あや子氏が票を分け合い、引き離された。

 3区は自民前職の斎藤洋明氏が保守層をまとめ、小選挙区の議席を奪い返した。野党統一候補の立民前職の黒岩宇洋氏は、格差是正などを訴えて無党派層への浸透を図ったが、届かなかった。

 4区は野党統一候補として臨んだ立民前職の菊田真紀子氏が非自民層を固め、238票差で7度目の当選。自民新人で前三条市長の国定勇人氏は保守系地方議員の支援を受け肉薄したが及ばず、比例で復活した。

 5区は事実上の野党統一候補で無所属新人の米山隆一氏が自公政権への批判票を集め、快勝した。自民前職の泉田裕彦氏は保守層を固めきれず、比例復活となった。無所属新人の森民夫氏は広がりを欠いた。

 6区は野党共闘で挑んだ立民新人の梅谷守氏が無党派層へ支持を広げ、130票差で初当選を果たした。自民県連会長の前職高鳥修一氏は地元上越市で伸び悩み、比例で復活。無所属新人の神鳥古賛氏は浸透しなかった。

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