第49回衆院選の新潟県内6小選挙区の当選者に3日、新潟県庁で当選証書が付与された。激戦をくぐり抜けた6人は「地元の期待に精いっぱい応えたい」などと述べ、有権者の負托の重さをかみしめていた。
この日は全員が出席。新潟県選挙管理委員会の天井貞委員長から手渡された。天井委員長に名前を読み上げられると、一人一人前に出て、神妙な面持ちで証書を受け取った。
全ての区で与野党対決の構図となった衆院選の新潟県内小選挙区は、1、4、5、6区で野党系候補、2、3区で自民党候補が議席を得た。
3度目の挑戦を130票の僅差で勝利した新潟6区の梅谷守さんは「これで晴れて衆院議員を名乗れるようになった。地元に還元できるように政治の光をもぎ取ってきたい」と決意を新たにしていた。
◆「命守る政策実現を」
夫急逝の菊田さん
当選証書の付与には、衆院選投開票日の当日に夫の訃報に接した立憲民主党の菊田真紀子さん(新潟4区)も出席した。
当選を決めて以降、公の場に姿を見せるのは初めて。当選の知らせを東京都内で聞いた菊田さんは、夫の姓の「飯田真紀子」と書かれた証書をじっと見つめ、涙を拭った。
菊田さんは「夫を1人で旅立たせることになり、新型ウイルス禍で病院に行けずに1人で亡くなった方の気持ちを身に染みて感じた。みんなの命が守られるよう、弱き人たちの声を吸い上げて具体的な政策を実現していきたい」と述べた。