
酒は全部捨て、部屋を片付けた。好きなスポーツをテレビで観戦し、寂しさを紛らわす
【2021/01/07】
仕事を終えて帰宅すると、部屋は暗く冷えている。コンビニで買った夕食の弁当を電子レンジで温めて1人食べる時、ふと寂しい気持ちに襲われる。
「酒で失敗しなければ、こんなふうにはならなかった」。新潟県内の50代の会社員、三宅賢一さん=仮名=はアルコールから離れられず、妻を失った。その後も寂しさやストレスで、昨年夏まで3年以上続けてきた断酒につまずいた。12月、とうとう体を壊した。
依存症になったのは関東地方に住んでいた40代のころ。同僚と飲んだり、寝酒をしたりが習慣になっていた。毎日のように720ミリリットルの焼酎を1本飲んだ。長年の多量飲酒が原因で仕事の打ち合わせ中、てん...
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