
酒を飲みたくなったら、散歩で気分転換をするという
【2021/01/13】
新型コロナウイルスの感染者が県内でも少しずつ増え始めた昨年春ごろ、県内在住の福岡悟さん(40)=仮名=は、部屋にこもって1人飲み続けていた。「いつも孤独だった」。打ち解けて話し合える同僚はいない。酒をやめるように言ってくれる友人もいなかった。
会社の寮に帰宅すると、ほとんど何も食べずにアルコール度数が高い缶酎ハイを飲み始めた。最初は空腹感があっても、だんだん感じなくなった。そのまま食事を取らず、4、5本飲み続けて寝る生活を毎日のように繰り返した。
長年住んでいた関東から、新しい仕事に就くため一昨年夏、単身で本県にやって来た。「地元を出てみてもいいかな、という軽い気持ち...
残り1067文字(全文:1367文字)