去年(2022年)はアルビレックス新潟のJ2リーグ優勝&J1昇格で盛り上がったなあ。今年はJ1、どんなシーズンになるかなぁ…。あぁ、失礼しました。「ゆる新潟日報」というツイッターアカウント(公式)を運用している若手記者の一人です。キャンプ取材で高知に行きっぱなしの先輩に質問のつぶやきをしたところ、思わぬ返信が。ツイッターでは答えきれない!ということなので、アルビ取材をしているセンパイに、「ゆる新潟日報」の中の人たちが気になるあれこれをゆる~く質問。やりとりをまとめて紹介します。

Q 1月からのキャンプ取材お疲れさまです!チームの雰囲気はどうですか?

A どうもー。なかなか疲れていますが、楽しいですよ。アルビがJ1で戦うのは6年ぶり。日本国内サッカーの最高峰の舞台に上がるということで、練習に向かう選手の意識がすごく高い。成長してやるぜ!みたいな感じというか。動きがいいし、すごく声も出ているなーと思ってます。

高知キャンプで練習する新潟の選手たち

Q おお、いい感じなんですね。アルビって毎年高知でキャンプしてませんか?

A そう、毎年恒例。今年で15回目になるかな。今回は1月17日から2月11日までの予定。

Q ほぼ1カ月ですか。選手の一日はどんな感じなんですか?

A 選手たちはホテルで寝泊まりしていて、午前9時、10時から練習会場である高知市内の運動公園で練習している。運動公園といっても、きちんと陸上競技場があって、サッカーのピッチもある。山からの風がちょっと寒く感じるけど・・・。練習が終わったら昼にいったんホテルに戻って、昼食を取って、休憩して、また夕方まで午後の練習。まさにサッカー漬けの一日。高知市の中心部から練習会場までは結構遠くて、車で20分くらいかかるかな。

新潟がキャンプをしている運動公園の競技場=高知市

Q いやぁ「キャンプ」って感じですね。キャンプってプロ野球でもありますよね。素人の質問ですけど、そもそも何のためにやるんですか?

A それ意外と深い質問だなぁ。2月中旬から12月上旬まで続く、ながーいリーグ戦を選手が戦い抜くための土台を作る、というのが一番の目的になるんじゃないかな。筋トレやランニングで体をつくったり、監督が求めるサッカー(サッカーのスタイルとも言う)への理解を深めたり、選手同士がお互いの個性や特長を知ったり…。

 選手たちが一緒にいる時間を長く持つっていうのも大事なんだと思う。やっぱり新潟だと寒いし、雪が降るから練習できないリスクもあるから。少しでも暖かく、練習できる環境を求めてキャンプに行くっていう要素はあるよね。

 それと、こんなに練習できるのは一年で今だけっていうのは間違いないと思う。シーズンが始まったら毎週末試合があるし、平日に試合がある週も多い。シーズン中は「次の対戦相手に勝つための練習」で精いっぱいになる。だから、シーズン前にチームとしての土台をどれだけ固められるかは、すごく大事になってくるんだ。

キャンプはサッカー漬けの毎日で体を追い込む

Q なるほど。そうすると、練習は結構きつい感じなんですか?

A キャンプの序盤は特に毎日午前と午後の2回の練習で体を追い込んでいたなぁ。筋肉痛もあるだろうし、間違いなく疲れもたまる。日数が進むにつれて、動きが鈍くなっていくのが分かるぐらいだった。それでも選手たちは「きついー」と言いながら、笑ってた。さすがプロ選手だよね。

 あと、きついメニューだからこそ、選手を励ますコーチ陣の姿が目立っていたなぁ。「ナイスプレー!」とか、「いいチャレンジだよ!」とか、常にポジティブな声が響いてる感じだった。

Q へえ…、なんか、いいですね!

A フィジカルトレーニング(体づくり)を担当する安野努コーチに対しての星雄次選手のコメントが良かったよ。「みんな、文句を言いながらも自分たちのためだと思って、しっかり取り組んでいる」って。コーチをいじって笑いが起きるような明るさもあるけど、きっちり締めるときは締める。ここまでの雰囲気はすごくいいんじゃないかな。

安野努コーチの後に続いてランニングする選手たち。安野コーチは「やっさん」と呼ばれている

Q ところで、センパイが注目している選手は誰ですか?

A 今季は去年のメンバーのほとんどが残った。2月8日にFWグスタボ・ネスカウ選手、MFダニーロ・ゴメス選手のブラジル人選手2人がチームに合流して、J1に臨む30人がそろった。メンバーの入れ替えが多くないからこそ、日本人選手の新加入のFW太田修介選手、DF新井直人選手を含めて、新たなメンバーがチームにどれだけ新しい色を出してくれるかに注目しているかな。

 あとは、若手選手。特に高卒2年目のMF吉田陣平選手や、大卒2年目のMFシマブクカズヨシ選手は、プレーの一つ一つが昨季と違うというか、上達しているなあと感じさせられる。去年も高卒2年目だったFW小見洋太選手が出場機会を逃さずに結果を残したし、今年は誰が活躍するか、それはすごく楽しみにしている。

Q キャンプの期間はずっと同じペースで練習するんですか?

 いやいや、後半になってからはペースが変わった。例えば、2月18日の開幕戦まで10日を切ったころには、リーグ戦のある週と同じように午前中だけの練習になったよ。いよいよリーグ戦モードって感じ。少しずつ緊張感が漂ってきて、取材する側も少しずつ緊張が高まってきている。

 でも、いまのチームを見ていると、わくわく感の方が勝ってるよ。

Q ありがとうございました!また質問するので、回答をお願いしまーす!

A はいよ-。でも、忙しくない時にね!

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