【2021/10/22】
2021年10月31日投開票の衆院選は、小選挙区制の導入からちょうど25年の節目の選挙となった。現行の小選挙区比例代表並立制は1994(平成6)年の法改正で成立。96年10月20日に初めて実施された。50年近く続いた中選挙区制に終止符が打たれた。狙いは金権腐敗政治からの脱却と、政権交代可能な二大政党制の実現だった。だが、現実は二大政党には遠く、「政治とカネ」の問題も後を絶たない。「政治の劣化」まで叫ばれるようになった。四半世紀の小選挙区制で政治はどう変わったのか。平成の新潟県衆院選を振り返り、現行制度のあり方を考える。
◆「55年体制」下で自民隆盛
大選挙区・中選挙区制時代
戦後初の衆院選は1946(昭和21)年。1回だけ...
残り2321文字(全文:2621文字)