
糸魚川駅にあるジオラマ鉄道模型ステーション。大改修後に不具合が続いている=糸魚川市大町1
新潟県糸魚川市の糸魚川駅構内にあり、家族連れなどに人気の鉄道ジオラマが“立ち往生”ともいえるトラブルに見舞われている。カメラ付きの鉄道模型が走行し「運転席からの風景」をモニター画面で楽しめるのが特長だが、2022年末の大改修以来、画像が止まる不具合が頻発する。楽しみに訪れた利用者が返金を求めることもあるなど、誘客の目玉施設の「失速」に議会でも批判が相次いでいる。
問題となったのは「ジオラマ鉄道模型ステーション」(大町1)。北陸新幹線糸魚川駅開業に合わせ、設計に約210万円、製造設置に約4300万円をかけて2015年2月に糸魚川市が開設した。いずれも鉄道模型などの製作を手がけるディディエフ社(東京)が受注した。糸魚川の街並みと山並みを再現した2種類があり、運営は市観光協会に委託。2022年度は26万2900人が訪れた。
「映像が止まるトラブルで1日に...
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