
新潟県長岡市鳥越のごみ焼却施設「鳥越クリーンセンター」で2022年11月、鉄製の扉の下敷きとなって死亡した委託業者従業員の男性=当時(37)=の遺族が、長岡市と委託業者「アイテック」(大阪市)に対して約1億519万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が1月31日、新潟地裁(坂本浩志裁判長)で開かれた。長岡市とアイテックは請求棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を示した。
訴状などによると、事故現場の扉は、長岡市の16年の検査報告書で腐食し補修が必要だと指摘されていた。また事故発生の約3週間前には倒れた扉と対になる扉が外れており、事故が予見できたにもかかわらず、長岡市とアイテックが対策を怠...
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