BSNラジオなどでおなじみ、ラジオパーソナリティ・立石勇生さんのコラム「タテのくさび~立石勇生のアルビリポート」をお届けします。スポーツパーソナリティでもある立石さんが、アルビレックス新潟の選手たちの魅力や素顔、秘話などを紹介します。

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 2024年、松橋力蔵監督から明確な目標が示されて始まりました。

 「今年はてっぺんを目指します」

 1月の新体制会見の進行役や、激励会のトークショーMCを今年も担当させて頂きましたが、チーム内外に向けて明確な意思表示をしてくれた監督の言葉にはこちらの士気も高揚させられました。

 「僕らは成長・進歩するのではない。進化を遂げるんだ」

 選手、スタッフによる新年最初のミーティングで監督はこのように話したそうです。23年シーズンの土台はもちろん大切にしつつ、そのまま良くしていくだけではタイトルには届かない。新しいものと混ざり合い、吸収して、さらに上のレベルを目指していくんだ―。

松橋力蔵監督

 「険しい道のりだけど、確実に頂上まで登っていこう」

 ネパールの登山家のエピソードを交えつつ語られた話は、選手たちに奮起を促すには十分すぎる内容であったと伺いました。

 このことを教えてくれたのは、今季もキャプテンを務める堀米悠斗選手。気が付けば9月に誕生日を迎えると30歳。新潟在籍8年目となりました。責任感の強さやサポーターに向けての挨拶で見せる言葉の力はもちろん、後輩の面倒見の良さ・先輩への甘え方…常にチームの潤滑油となる存在です。

堀米悠斗選手

 ホリさん...

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