3月1日に開院する済生会新潟県央基幹病院新潟県立燕労災病院(燕市佐渡)と厚生連三条総合病院(三条市塚野目5)を統合・移行する。建物は9階建ての免震構造。循環器内科、外科、救急科など31診療科(小児科や産婦人科など4月以降に開設する科を含む)を設ける。開院に伴い両病院の入院患者を移送し、350床でスタート。4月には400床体制になる。医師は70人以上、看護師は約430人を確保できる見通しで、毎日24時間、手術などに対応できる体制になった。(新潟県三条市上須頃)の建物が完成した。2月4日に開かれた内覧会では、スムーズな診療に向けて工夫が施された救急フロアや、安田瓦や県産スギを使った内装などが公開された。

3月1日に開院する済生会新潟県央基幹病院(本社小型無人機から撮影)

 救急搬送の4分の1が新潟や長岡など圏域外へ運ばれていた県央圏域で、「断らない救急」を掲げる病院への関心は高く、市民ら約2500人が集まった。三条市の70代男性は「急な病気でも地元の病院で診てもらえる体制ができ、安心できる」と期待を込めた。

地元住民向け内覧会には約2500人が訪れ、2階ロビーで順番を待った

 参加者は水害に備えて基本的な機能は2階以上に設置し、...

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