新型コロナウイルスの感染が蔓延していた2022年度に、生活環境の変化などで死にたいと強く思う「希死念慮」の状態だと医師に判断された20歳未満の初診外来患者は214人で、新型コロナウイルス流行前の19年度(135人)に比べ約1・6倍だったことが2月9日までに国立成育医療研究センターの調査で分かった。

 センターの小枝達也副院長は「コロナ禍の感染症対策や行動制限などの制約が、子どもの心に長期的な影響を及ぼした」と指摘している。

 調査は2023年4〜6月、子どもの心の診療を行う全国31病院にアンケートをし、19〜22年度に希死念慮のほか、死ぬつもりで自殺を図る「自殺企図」(希死念慮との重複も計上)と...

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