立春が過ぎ暦の上では春だが、まだまだ寒い日も多い。こたつが恋しいこの季節は、家族だんらんのシーンが増え、温かいお茶やコーヒーに合う米菓が最も売れるシーズンだ。米菓の出荷額が日本一を誇る新潟県にあって、長岡、小千谷両市にも有力メーカーがひしめく。各社に売れ筋やお薦め商品を尋ね、消費者の好みやトレンドを探った。

◆人気の秘密は「かりほろ」・岩塚製菓

岩塚製菓の「田舎のおかき」

 国産米を原料にした米菓にこだわり続ける岩塚製菓(長岡市飯塚)の冬季一押しは、もち米を使った「田舎のおかき」だ。2009年のしょうゆ味からスタートし、塩、ざらめ、青のり味と4種類に拡大。シリーズ全体では、主力の黒豆せんべいを上回り、同社一の売れ筋商品となっている。

 「もち米で作るおかきは、...

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