
日本選手権を目指し練習する広田有紀=新潟市陸上競技場
「二刀流」継続か、医師に専念か-。研修医と陸上女子800メートルの選手を両立している広田有紀(新潟アルビレックスRC)が岐路に立っている。研修医の期間が残り1年となる中、今季は6月に新潟県で開催される日本選手権に照準を絞る。「地元の大舞台を走り、陸上への気持ちを確かめたい」と語る。
新潟高3年時にインターハイを制し、秋田大学医学部に進学。大学卒業後の3年間は陸上に専念した。新潟大学医歯学総合病院で研修医として働きながら競技を続けた昨季は、5月に左足を疲労骨折し、その後はレースに出場できなかった。
復帰を目指す中、「練習で追い込み切れない自分がいた」。研修医として毎月、異なる科を回り、精神的な...
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