長岡市の花火師、嘉瀬晃さんが東日本大震災の被災地で打ち上げた慰霊の花火「白菊」=2023年3月11日、岩手県釜石市
長岡市の花火師、嘉瀬晃さんが東日本大震災の被災地で打ち上げた慰霊の花火「白菊」=2023年3月11日、岩手県釜石市

 東日本大震災の津波で大きな被害を受けた岩手県釜石市で、地震が発生した3月11日に合わせ、今年も慰霊の花火「白菊」が上がる。地元の若者らでつくる実行委員会が2020年から新潟県長岡市下々条町の花火師、嘉瀬晃さん(65)に依頼してきた。実行委はクラウドファンディング(CF)を立ち上げ、打ち上げ費用への寄付を募っている。

 白菊の打ち上げは、協賛金の減少を受けて東日本大震災の十三回忌となる2023年をもって終了する予定だった。しかし、1月1日の能登半島地震を受け、石川県などの被災地に鎮魂の思いを届けようと、継続を決めた。3月11日は、釜石市鵜住居町の根浜海岸で、午後7時ごろに打ち上げる。インターネッ...

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