夏至が近い。 出張の帰りに米坂線の坂町で下車した。 羽越線の新潟行きに乗り換えるためにホームに立っていると 日が沈みかけていた。 村上発「946M」列車が入ってきた。 定刻の19時1分である。 車窓越しに夕日を見つめるお客さんが多い。 この時間帯に羽越線に乗ることの「ご利益」と言ったら大げさだろうか。 別の車両では、缶ビールを開ける熟年男性グループがいた。 その気持ち、よく分かる。 出発してしばらくすると、西側の視界を遮るものがなくなり、 沈む直前の太陽が見えた。 ひとり占めの絶景。 次はジョイフルトレイン「きらきらうえつ」で杯を傾けながら眺めたい。 ...

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