
新潟県と新潟市は2月29日、水俣病の患者認定を判断する県・新潟市公害健康被害認定審査会(会長・小野寺理(おさむ)新潟大脳研究所教授)に申請していた17人のうち、14人を棄却、3人を保留とし、新たな認定者はいなかったと発表した。
県によると、棄却されたのは県内外に住む50〜80代の男女。いずれも審査会の答申通りの決定で、判断理由は明らかにしていない。花角英世知事は「申請者一人一人の事情に配慮しながら審査が行われた」、新潟市の中原八一市長は「迅速かつ丁寧な審査を行っていく」などと、それぞれコメントを発表した。
今回で認定者は716人、棄却者は延べ1610人、審査結果を待つ人は81人となった。
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