
赤倉パークホテルで開かれた日本酒の飲み比べイベント。県内10銘柄の多彩な味を楽しんだ=妙高市赤倉
冬の新潟県・妙高高原エリアが、インバウンド(訪日外国人旅行客)で活気づいている。新型コロナウイルスの水際対策の終了や円安を追い風に、訪日客数は増加している。宿泊施設や妙高市の関係者は「感染症流行前の水準に戻ってきた」と回復への手応えを感じている。訪日客は妙高にどんな魅力を感じ、受け入れ側はどんな工夫をしているのか、探ってみた。(上越支社・小澤楓花)=3回続きの2=
1週間から10日程度滞在する訪日客をどうもてなすか。妙高高原の宿泊施設はリピーターづくりに知恵を絞る。
妙高市赤倉の赤倉パークホテルは2024年、日本酒の飲み比べイベント「サケ・テイスティング・ナイト」を始めた。
会場のテーブルには妙高、上越、糸魚川3市をはじめ、新潟県内の10銘柄の4合瓶が並ぶ。訪日客は利き酒をしながら、おちょこに注がれる日本酒の瓶を一つ一つ写真に収め、和牛のステーキや県産食材を...
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