十日町市在住の版画家、尾身伝吉さんの作品に初夏の飯山線を題材にした作品がある。 青い山を背景に走る気動車の風情が味わい深い。 版画であるがゆえに、細部が省略され、そのことが逆に里山の空気の穏やかさ、温かさを伝えている。 線路の上をゴトゴト走るのは、姿形からして、おそらくは「キハ40系」だろう。 どこか生真面目な雰囲気を漂わせる風貌が好ましい。 ことし5月20日の新潟日報の片隅にこんな記事が載った。 「JR東日本は19日、新潟支社管内などで、ディーゼルエンジンで発電機を動かす新型車両を2017年度から導入すると発表した。現在、羽越線などで使われているディーゼル気動車『キハ...

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