
開店当日にいたリビング用品売り場で、「お客さまが数珠つなぎでした」と振り返る池田信昭さん=新潟市中央区の新潟伊勢丹
「小雪交じりの前日から一転して快晴だったのを覚えています」。新潟三越伊勢丹外商部の池田信昭さん(58)のデパートマン人生は、新潟伊勢丹の歴史と重なる。40年前の4月3日、5階のリビング用品売り場でその一歩を踏み出した。
新潟県上越市出身。新潟市で小中高と野球に打ち込んだ。高3の時、大学進学を考えていたが、オープンが迫る新潟伊勢丹(当時)の社員選考を知り、「華やかな百貨店で接客をしてみたい」と応募、採用された。東京・新宿の伊勢丹本店での研修を経て、新潟伊勢丹に初めて足を踏み入れたのが開店3日前だったという。
開店初日の入館者は延べ10万人。食器や寝具に加え、当時は家具や小型家電まで取り扱ったリ...
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